導入事例_田中産業株式会社

気軽に現場を3次元化!誰でも使える手軽さが鍵

左から 田中産業(株)白又様・樫野様・田中様・Atos(株)村木

昭和36年5月1日 設立
田中産業(株)様は新潟県上越市に本社を置く総合建設業です。主に建設、運送、農業、除雪、ICT建設、環境保護の分野で事業を展開しており、最新鋭の重機を使用して安全で豊かな国土の構築に貢献し、技術を子や孫に受け継ぐことを目指しています。また、地域社会のニーズに応え、環境に配慮した持続可能な事業活動を行っています​​。特に建設業においては、施工プロセス全体におけるICT活用工事の開発に積極的に取り組んでおり、この取り組みは、新潟県内建設業で初のi-Construction大賞国土交通大臣賞として認められました。そのほかにも、優良工事表彰等、毎年多くの表彰を受賞しています。

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田中産業株式会社

常務取締役
田中 朗之 様


田中産業株式会社

土木部
樫野 豊和 様


田中産業株式会社

土木部 課長
白又 靖久 様


導入前の課題
地上型レーザースキャナーを使用していたが、準備や点群取得に時間がかかってしまっていた。

導入による効果
・手軽に点群を取得できるようになった。
・工事現場のイメージを簡単に取れる。特に街中の現場では重宝している。

■ GS-1を導入した目的を教えてください。
楽して点群を取りたかったからです。

■ GS-1を導入する前は、どんな工程になっていましたか?
地上型のレーザースキャナーを使用していましたが、点群を取得するために場所を移動したり設置したりするのが大変でした。(GS-1を使って)移動しながら簡単に点群が取れるのであればそれが(楽で)いいなと思いました。

■ 業務において、どんな課題がありましたか?
点群取得に時間がかかってしまっていました。これは、使用しているレーザースキャナーが、精度が高い分、通常のレーザースキャナーよりも点群取得に手間と時間を要するタイプの機種だったためです。

■ GS-1は何で知りましたか?
インターネットで知りました。色々調べていたのですが(当時)位置情報を取得できるものはこれ(GS-1)くらいしかありませんでした。

■ 導入を検討するきっかけとなったことは何ですか?
Atosのホームページに、GS-1で取得した様々な点群データが公開されていて、それを見たのがきっかけです。

■ 他社との比較はされましたか?
他社製品の移動体ハンディレーザースキャナーと比較しました。

■ 製品の選定で重視した基準は何ですか?
精度と色付きの点群データが取得できるかです。

■ GS-1を使い始めてどれくらい経ちますか?
1年くらいです。

■ GS-1を使っているのは何人ですか?
基本的には2人です。あとは現場にいる若手に教えて使ってもらうこともあります。

■ GS-1をどのような現場で使っていますか?
盛土の現場で使いました。あとは圃場整備の現場でも使用しました。

■ 実際に使ってみた所感を教えてください。
4,5回連続で使用するとさすがに(重さで)腕がもたないです(笑)。1回ごとに休憩しながら使っています。簡単に点群が取れるという面ではいいんじゃないかと思っています。

■ 導入による手応えを感じたのはどんなタイミングですか?
工事現場のイメージを歩くだけで手軽に取れるのは楽でいいなと感じます。

■ 実際に使ってみて、つまずいた場面はありますか?
橋脚が並んでいる場所の点群を取った時に、いつの間にか(実際の橋脚の数に対して点群データ上の橋脚の)数が足りなくなっていたことがありました。それ以降、同じような風景が続く場所でGS-1を使用する場合は、ターゲット(特徴点)を置いてみたり、計測の始まりと終わりがわかりやすいように、少し離れて周りの風景も入れながら取ってみたりしています。おかげでエラーが出ることは少なくなりました。

■ GS-1の導入により、どの工程で時間を短縮できましたか?
現場での作業時間が短くなりました。その分データの後処理作業が必要ですが、そこは(処理を開始したら)放っておけばいいので。

■ GS-1はどのような部分で役に立っていますか?
最初に現場を見る・知るというために使うことが多いですね。街中の現場だと特に予期せぬ障害があるかもしれないので事前に現場の点群を取ってほしいと言われることが結構あります。そういう時に、レーザースキャナーをもっていくよりはGS-1のほうが歩くだけで取れて早いので役に立っています。(手軽なので)工事の中だけじゃなく、工事の前のちょっとしたことでも使えます。

■ GS-1による効果面で、もっとも高く評価していただいていることは何ですか?
点群に慣れてもらうことができるという点です。BIM / CIMのような技術が普及してきていて、点群データの活用が必要不可欠になってきています。具体的な用途がなくても、工事に関係なくても、とりあえず点群データが欲しいという人もいます。GS-1なら手軽に使えるので“とりあえず取って”で点群に慣れてもらうのに使えるのがいいと思います。

■ 貴社の今後の目標達成やビジネス展開において、GS-1をどのように活用していきたいですか?
国交省がi-Constructionをセカンドステージへ移行すると発表しているので、そこに対応していきたいです。弊社はICTが強みでありますし、デジタル化・見える化に必要な点群データ作成の部分ではこれから(GS-1を活用することで)すごく効率化されるわけですから、次のステージがあるのであればその辺の期待には応えていきたいと思っています。

■ 今後、弊社に期待することは何ですか?
GS-1のバージョンアップですね。もっと手軽に・簡単に、作業後の工程(データ処理)部分が短くなるといいですね。

■ GS-1を他社に勧めるなら、一押しのポイントとしてどんなことを挙げますか?
簡単に点群が取れて世界測地系の座標付けもできるところです。

貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。

 ※インタビュー内容は取材当時のものです。